遮光カーテンは光を遮って室内を暗くする効果のあるカーテンです。
普通のカーテンが光を通すのに対し、遮光カーテンは生地に黒い糸を織り込んだり、裏面を樹脂でコーティングすることにより光を通さない仕組みになっています。
遮光は効果の高いものから順にランク付けされており、遮光1級プラス・遮光1級・遮光2級・遮光3級と4つのタイプに分かれます。
ひとことで遮光カーテンといっても、等級によって効果の違いがあるため選ぶ時には注意が必要です。等級による見え方の違いは下記のようになります。
遮光カーテンの等級と見え方の違い
遮光率(%)は外からの光をどの程度カットできるかの割合です。
完全遮光1級カーテン
遮光率:100%
照度:0ルクス
照度に関する状態:人のシルエットが認識できないレベル
遮光1級カーテン
遮光率:99.99%以上
照度:0ルクス以上~10ルクス以下
照度に関する状態:人の顔が認識できないレベル
遮光2級カーテン
遮光率:99.80%以上99.99%未満
照度:10ルクス超~200ルクス以下
照度に関する状態:人の顔あるいは表情がわかるレベル
遮光3級カーテン
遮光率:99.40%以上99.80%未満
照度:200ルクス超~600ルクス以下
照度に関する状態:人の表情はわかるが事務作業には暗いレベル
遮光カーテンの選び方
目的別に等級を選ぶ
画像からも分かるように、遮光の等級によってその効果は異なります。
選び方として一つずつ例を挙げてみました。
〇完全遮光1級の場合 → ほぼ真っ暗な状態で、外からの騒音を低減し室内の音も外部に漏れにくくするため、映画や音楽鑑賞などホームシアターとしての効果も発揮します。
〇遮光1級の場合 → 室内を暗くする効果があるので、女性の一人暮らしで帰宅した時に明かりが外に漏れるのを防ぐのに役立ちますし、日中の睡眠が必要な方にもオススメです。
〇遮光2級の場合 → 朝日が眩しいけれど適度に光は採り入れたい時にオススメです。
〇遮光3級の場合 → 軽く光を遮る程度で、遮光機能としては殆ど効果は期待できませんが、薄地では物足りない場合にオススメです。
このように、遮光生地でも目的別に等級を選ぶようにすれば、失敗が少なくなります。
暗くしたい部屋に2級や3級を選んでしまうと、全く効果がないという事になりかねないので、方角やお部屋の目的に合わせて選ぶようにしましょう。
注意したい点は、カーテンの取り付け方によって、上下や左右からの光漏れが生じることがあります。
真っ暗にしたい時はカーテン丈を長めにしたり、左右をリターン(折り返し)仕様にするなどの対策も必要です。
普通のカーテンに遮光用の裏地を付ける方法
遮光裏地で保温性アップ
お値段は少し高めになりますが、普通のカーテンの裏側に遮光生地を縫いつけることもできます。
遮光カーテンは種類が限られるため、お気に入りのデザインをみつける事が難しい場合があります。そんな時は好みのカーテン生地に裏地をつけることで遮光効果を得られます。
また薄手の生地は保温性に欠けるため、裏地を付けることで生地が二重になり空気の層ができて冷暖房効果も高まりますし、さらに断熱効果も期待できます。
オプションの裏地にもそれぞれ等級があり、普通のカーテンと縫い合わせることで下記のように遮光性能がアップします。
〇普通のカーテン+裏地3級 → 遮光2級程度の効果が得られる
〇普通のカーテン+裏地2級 → 遮光1級程度の効果が得られる
〇普通のカーテン+裏地1級 → 完全遮光1級程度の効果が得られる
着脱式の裏地
遮光裏地を縫いつける以外にも、簡単に取り外しができる着脱式があります。
着脱式は、両サイドをマジックテープで、上部をアジャスターフックで留めるだけの簡単な方法です。
便利な点は、例えば普段は薄手のカーテンを使っている部屋でも、家族や知人など誰かが泊まりにきた時だけ、安眠できるよう裏地をつける方法や、夏は薄地だけで過ごし、冬には裏地を付けるという使い方ができることです。
価格は、裏地を縫いつけるタイプに比べ着脱式の方が比較的リーズナブルになります。
遮光カーテンを選ぶ際の注意点
隙間からの光漏れ
カーテンの取付け方によって、上下や左右からの光漏れが生じる場合があります。
そのため完全に光を遮断したい場合は、カーテンレールの取付け位置やカーテン丈などサイズにも気を配る必要があります。
その他には、同じ遮光等級でも、色の濃さや柄の有無によって効果が違うことがあるという点です。
一般的に色が濃いものほど光を多く吸収するため、明るい色に比べて遮光効率は高まりますが、白っぽい色になるほど光を通しやすくなります。
なので遮光1級でも、黒い生地と白い生地では多少効果が変わるということにも注意が必要です。
まとめ
今回は、遮光カーテンについてお伝えしました。
ネット通販でも手軽に遮光カーテンが手に入ります。
遮光カーテンを選ぶ際には、ぜひ等級をチェックしながら選ぶようにしましょう。
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